①もっともっと教員を面白く

教師として考えること

 はじめまして。教職41年目の会計年度教員です。22歳で教員になり、その後ずっと勤め続け、今は63歳です。一昨年度に定年退職し、昨年度は再任用教員。そして今年度は臨時教員です。立場は変われどとりあえずほぼ毎日(再任用と臨時教員は週4で働いています)学校に行っています。

 実は20年前にブログを立ち上げ、ほぼ毎日のように更新し、何をテーマにと言うわけでも無くだらだらと書き綴っていました。15年前にはフェイスブック、13年前にはYoutube、5年前にはツイッター(今はエックス)、そして3年前はインスタも始めました。特に何かを発信しなければと言う強い思いは無いのですが、その日の思いをそこはかとなく書き綴れば、備忘録くらいにはなると思っていました(結構記録としては役に立っています)。その上で今回このブログを書こうと思ったのは実はかなり思いがあるのです。

 それはタイトル回収にもなるのですが、本当に学校の先生が疲弊し、困っておられ、時間が無く、やりがいは搾取され、それでいて給料はあまり高くなく…と今、まさに八方塞がりなのではないかと思ったのです。このままでは教員になりたいと思う大学生や高校生は皆無になってしまうのでは無いかと本気で危惧しています。それだけ勤務は過酷で、ストレスも多く、教委や保護者からの要求も多く、とても時間内に終えられず、毎日残業を余儀なくされます。さらに土日も来て処理をしたりプリントを作ったりと家庭生活までも犠牲にして「子どものため」という呪文のような言葉で時間も体力もそしてやりがいも搾取されているのです。給特法という50年前につくられた法律によりいくら残業しても給料の4%しかもらえず(ようやくほんの少し改善の見込みがあります)、先生によっては毎月平気で100時間超えの残業の現実があり、実際はそれだけあっても書類上40時間程度に無情の削減をされ、教委の指摘を阻もうとする動きさえあります。まさに「改ざん」です。

 私は中学校にも勤めていましたが、その部活動は疲弊の最たるもので、教委幹部に友人もいましたが、「部活動をなくすことはできないか」と問うても「それは絶対に無理だ」と剣もホロロ(その友人もまさか、今になって中学校の部活動が無くなるとは思っていなかったでしょうが)。100時間の残業ではききませんでした。

 そんな先生の今は多分、少しずつ改善される向きではあると思いますが、民間の給料も良くなり、福利厚生も改善されてくると、本当に誰もこんなブラックな職場に目を向けなくなるのではと思うのです。

 そんな中で私は時短の工夫や待遇改善の要求もしてきました。機械でできることは機械に…と40年前からパソコンを持ち込み、誰よりも早く通知表の電子化も行い、授業のプレゼン化やデジタル化にも励みました。早く帰りたいし、記録もしたい、映像出力で見栄えも良くしたい。そんな工夫もしてきたのですが、それと同時にこれをやったら楽になる…と同時に楽しくなる、そんな取り組みを増やしていきました。楽しいことなら少々時間をかけても苦になりません。させられている仕事よりも自分からまだ誰もやっていないことをこっそりと先駆けてやってみる…それはしんどいながらも蜜の味がします。

 機械化や情報化には当然お金がかかります。そのお金をどうやって生み出すかも力を入れました。40代だからできたかも知れません。今ならそんな面倒くさいことするよりさっと出すよ…そう言ってしまいそうです。でも40代は家を建てたり、子どもにお金がかかったりと大変な頃です。生み出す苦労を当然選んで何とか実現しようとしました。

 デジタル化・情報化だけでなくても何かをはじめから作っていくというのは本当に力が要るものです。誰かにレールを敷いてもらってその上を走るのはそう大変ではありませんが、自らがレールを敷くのは本当に大変です。でもレールを勝手にどこにでも敷ける面白さは他に換えられるものではありません。「ゼロイチ」の面白さに酔いしれた時代もありました。

 

 苦労もしてお金も使って、一体何が残ったのか、家族や近しい人は不思議に思うかも知れませんが、自分としては本当に「面白い」教員生活を味わえてきたということを自信をもって言えます。今だからそう言えるのでしょうが、それを歴史を紐解くように時系列で載せていけばひょっとしたら誰かの参考になるかも知れません。実は今でも「ゼロイチ」を楽しんだり、新しい取り組みを行っています。やりがいを感じ、楽しみを見つけ、その中に授業もきちんとあって、そこに何かしらの輝きがあれば教員人生とても面白きものと振り返って見られるでしょう。

 確かに苦しい、しんどい、辞めたい、そう思う先生は本当に多いと思います。あとあと述べますが、「3月まで逃げ切ったら勝ち」「うまく利用して自分のためにする」「いろいろ言う人もいるけど、どれもただの価値観」そんなお気楽なスタンスで毎日過ごしていけば、肩の荷も少しは軽くなり、先が見えてくると思います。どうせみんなにいい評価をしてもらえるはずなんて無いんだ…ぜひそう思いましょう。自分の評価は最後に自分で行いましょう。そこでいい評価ができるよう、搾取され続けたやりがいを見つけ、奪われ続けた時間をひねり出し、手元にあまり残っていないだろうお金も作りだして自分の道を探り出すことで「面白き」に出会えることになるのではと思っています。

 ぜひまあお気楽にお気軽に読んでいただき、また感想を聞かせていただければ幸いです。

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