授業中に、教室の中を歩き回ってしまう子どもがいる。
席を離れて友だちのところへ行ったり、ふらっと教室の後ろに行ったり。
声をかけて席に戻っても、また少しすると立ち上がってしまう。
そんな様子が続くと、授業の流れも気持ちも落ち着かなくなります。
私もこれまでに、何度も同じような場面を経験してきました。
そしてそのたびに、「どう止めるか」を考えてきましたが、うまくいかないことも多くありました。
その中で、少しずつ考え方が変わっていきました。
まず「止めること」だけに目を向けない
以前は、「とにかく座らせなければ」と思っていました。
- 「席に戻りなさい」と強く言う
- 何度も注意する
- その場で行動を止める
一時的には座りますが、しばらくするとまた立ち歩いてしまう。
その繰り返しになってしまうことがありました。
そこで気づいたのは、「止めること」だけに意識が向きすぎていたということでした。
立ち歩く理由を少し考えてみる
立ち歩く行動には、何かしらの理由があります。
- 話を聞き続けるのがつらい
- 何をすればいいか分からない
- 体を動かしたい
- 誰かに関わりたい
もちろんすべてが当てはまるわけではありませんが、
「ただ注意する」だけでは変わりにくいことが多いと感じました。
私が見直したこと
いくつかのことを、少しずつ変えていきました。
活動の区切りを細かくする
一つの活動が長く続くと、集中が切れやすくなります。
そこで、
- 説明 → すぐに動く
- 短い活動を重ねる
という流れを意識するようにしました。
動くタイミングが増えると、立ち歩きが減ることがあります。
「動いていい場面」をつくる
ずっと座っていることが難しい子もいます。
そこで、
- プリントを配る
- 黒板に書きに来る
- 道具を取りに行く
など、「動いていい時間」をあらかじめつくるようにしました。
完全に止めるのではなく、動きを授業の中に取り入れるイメージです。
できている時間を見つける
立ち歩いている場面ばかりに目がいきがちですが、
よく見ると、座っている時間もあります。
その時間を見つけて、
「今、ちゃんと座っているね」
と短く伝えるだけでも、行動が安定することがありました。
すぐに変わらなくても大丈夫
これらを意識しても、すぐに立ち歩きがなくなるわけではありません。
それでも、
- 少し座っている時間が増える
- 戻るまでの時間が短くなる
そんな小さな変化が見られるようになります。
その積み重ねが、少しずつ教室の流れを整えていきます。
まとめ:止めるより、整える
授業中の立ち歩きに対して、以前は「止めること」に力を使っていました。
でも今は、
- 理由を少し考える
- 活動を工夫する
- 動きを取り入れる
そうした「整える関わり」を意識しています。
あとがき
立ち歩く子どもへの対応は、簡単ではありません。
その日の状態や教室の空気によっても変わります。
それでも、「少し見方を変える」ことで、関わり方も少し変わっていきました。
うまくいかない日があっても、また次の時間に少し試してみる。
その繰り返しの中で、少しずつ変わっていくのだと思います。


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