教室にいると、
思わず言葉が先に出そうになる場面があります。
授業中の私語。
繰り返される注意。
こちらの気持ちが追いつかない瞬間。
以前の私は、
そのまま感情に任せて言葉を投げてしまうことがありました。
けれど今は、
叱る前に、三秒だけ立ち止まるようにしています。
その子の背景を想像する
三秒立ち止まる理由の一つは、
その子の背景を想像するためです。
朝、何かあったのかもしれない。
気持ちが落ち着かない理由が、
教室の外にあるのかもしれない。
もちろん、
ルールを守らなくていいわけではありません。
ただ、理由を想像する余白を持つことで、
言葉の選び方は自然と変わってきます。
感情で言葉を出さないために
叱る必要がある場面ほど、
教員自身の感情が動いています。
焦り。
苛立ち。
思い通りに進まないもどかしさ。
三秒立ち止まることで、
その感情に気づくことができます。
感情に気づくだけで、
言葉は少し穏やかになります。
行動と人格を切り離す
意識していることの一つに、
行動と人格を切り離すという考え方があります。
「どうしてそんなことをするの」ではなく、
「今の行動について話そう」。
言葉を少し変えるだけで、
相手に伝わる印象は大きく変わります。
子どもが受け取るのは、
叱責だけでなく、
自分がどう見られているかという感覚でもあります。
それでも迷うことはある
三秒立ち止まっても、
うまくいかないことはあります。
言葉が足りなかったと感じる日もあれば、
伝えきれなかったと思う日もあります。
それでも、
立ち止まらずに発した言葉より、
一度考えて選んだ言葉のほうが、
後悔は少ないように感じています。
三秒は、自分を守る時間でもある
叱る前の三秒は、
子どものためだけのものではありません。
教員自身が、
自分の言葉に責任を持つための時間でもあります。
完璧な言葉は選べなくても、
向き合おうとする姿勢は伝わる。
そう信じて、
今日も教室に立っています。


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