2026-03

教室の日々

授業中に立ち歩く子どもへの対応|止めようとする前に見直したこと

授業中に、教室の中を歩き回ってしまう子どもがいる。席を離れて友だちのところへ行ったり、ふらっと教室の後ろに行ったり。声をかけて席に戻っても、また少しすると立ち上がってしまう。そんな様子が続くと、授業の流れも気持ちも落ち着かなくなります。私もこれまでに、何度も同じような場面を経験してきました。そしてそのたびに、「どう止めるか」を考えてきましたが、うまくいかないことも多くありました。その中で、少しずつ考え方が変わっていきました。まず「止めること」だけに目を向けない以前は、「とにかく座らせなければ」と思っていました。「席に戻りなさい」と強く言う何度も注意するその場で行動を止める一時的には座りますが、...
教室の日々

授業中に子どもが話を聞かないときの対応|まずやめたこと・始めたこと

授業中、子どもがなかなか話を聞いてくれない。何度声をかけてもざわつきが収まらず、説明が届かない。そんな時間が続くと、気持ちが焦ってくることがあります。私もこれまでに、同じような場面を何度も経験してきました。そして、そのたびにいろいろな方法を試してきましたが、うまくいかないことも多くありました。その中で、「これはやめた方がいい」と感じたことと、「こうしてみるとうまく流れが変わる」と思えたことがあります。以前やっていたこと(うまくいかなかった関わり)話を聞かない状況になると、どうにかして整えようとしていました。例えば、声を大きくして注意する「静かにしてください」と何度も言う分かりやすくしようと説明...
授業と学び

授業がうまくいく日といかない日の違いは何か|40年の中で感じてきたこと

同じように準備をしていても、授業がうまくいく日と、思うように進まない日があります。内容はほとんど同じ。流れも大きく変えていない。それでも、教室の空気がかみ合う日と、どこかずれてしまう日があります。教員を長く続ける中で、私は何度もその違いに戸惑ってきました。そして少しずつ、「うまくいくかどうかは、準備だけでは決まらないのかもしれない」と感じるようになりました。教室の空気がそろっているかどうかうまくいく日の授業は、特別なことをしていなくても、教室の空気がそろっています。子どもたちの視線が自然と前に集まり、声をかけるとすっと反応が返ってくる。一人ひとりが大きく変わっているわけではないのに、全体として...
教室の日々

このブログで伝えたいこと|教室の片すみで考えていること

このブログ「教室の方すみから」を読んでいただき、ありがとうございます。記事が増えてきた中で、あらためて「どんなことを伝えたくて書いているのか」を、ここで少し整理してみたいと思います。教室の中で感じてきたこと教員として長く働く中で、いろいろな場面に出会ってきました。授業がうまくいった日。思うようにいかなかった日。子どもとの関わりに悩んだ日。その一つ一つの出来事の中で、少しずつ考え方が変わってきたように思います。このブログに書いているのは、そうした日々の中で感じた、ごく小さな気づきです。特別な方法ではなく、小さな関わり方このブログでは、「これをやれば必ずうまくいく」という方法はあまり書いていません...
教師として考えること

学級がうまくいかないときに、私が最初に見直すこと

学級がうまく回らないと感じるときがあります。子どもが落ち着かない。声をかけても反応が薄い。教室の空気がどこかかみ合わない。そんな日が続くと、「自分のやり方が間違っているのではないか」と不安になることもあります。私自身も、これまでに何度も同じような経験をしてきました。そしてそのたびに、いくつか見直すようにしていることがあります。まず「子ども」ではなく「自分」を見るうまくいかないとき、つい「どうしてできないのだろう」と子どもに目が向きがちです。でも、そんなときほど、まず自分の関わり方を振り返るようにしています。話が長くなっていなかったか指示が分かりにくくなっていなかったか注意が増えすぎていなかった...
教師として考えること

教師を40年続けて分かったこと|それでも教室に立ち続ける理由

教員として長く働いていると、ときどき聞かれることがあります。「どうしてそんなに続けられるのですか」正直に言えば、最初から強い覚悟があったわけではありません。むしろ、途中で何度も「辞めたいな」と思ったことがあります。それでも気がつけば、教室に立ち続けて40年が過ぎようとしています。今日は、そんな中で少しずつ分かってきたことを書いてみたいと思います。うまくいかないことの方が多かった教員になったばかりの頃、思い描いていたような授業はできませんでした。子どもが話を聞いてくれない。教室がざわつく。注意してもなかなか変わらない。「自分は向いていないのではないか」と感じたことも、一度や二度ではありません。そ...
教師として考えること

授業準備に時間をかけすぎないために決めていること

授業準備をしていると、気がつけば時間がどんどん過ぎていることがあります。「もう少し分かりやすくしたい」「もう一工夫できるかもしれない」そう思っているうちに、気づけば帰る時間が遅くなってしまう。教員をしていると、そんな日が続くこともあります。私も以前は、授業準備にかなり時間をかけていました。でも、その分だけ授業がうまくいくかというと、必ずしもそうではありませんでした。今は、無理をしすぎないために、いくつか自分の中で決めていることがあります。「ここまでやれば十分」と線を引く授業準備は、やろうと思えばいくらでも時間をかけられます。だからこそ、あらかじめ「ここまでやれば十分」というラインを決めておくよ...
授業と学び

忘れ物が多い子どもへの関わり方で意識していること

「また忘れているの?」教室でそう声をかけたことが、これまでに何度もあります。宿題、ノート、筆記用具…。同じ子が何度も忘れてしまう場面に出会うと、どう関わればいいのか悩むことがあります。注意しても直らない。そのたびに指摘するのも、お互いに少ししんどい。私自身も、最初の頃は「どうしたら忘れなくなるのか」と考えるばかりで、うまく関われないことがありました。今は、少し視点を変えて関わるようにしています。「忘れないようにする」より「忘れても大丈夫な形」を考える以前は、「どうすれば忘れなくなるか」を一番に考えていました。でも、何度も忘れてしまう子にとっては、「忘れないようにする」こと自体が難しい場合もあり...
教師として考えること

子どもに強く言いすぎてしまった日の帰り道に思うこと

学校からの帰り道、ふと授業中の場面を思い出すことがあります。「さっきの言い方、少し強すぎたかもしれない」「もう少し違う伝え方があったのではないか」そんなふうに思う日があります。教員の仕事をしていると、子どもに注意をしたり、叱ったりする場面はどうしてもあります。でも、その言葉が思ったより強くなってしまうこともあります。そして、そのことが帰り道まで心に残ることがあります。あの子はどう感じただろう強く言いすぎてしまったかもしれないと思うと、まず浮かぶのはその子の表情です。あのとき、少し驚いた顔をしていたような気もします。黙ってうつむいていたようにも思います。本当は何を感じていたのだろう。そんなことを...
教室の日々

クラスがざわつく日の授業で、私が最初に変えること

-授業を始めてみると、なんとなく教室がざわついている日があります。特別に騒いでいるわけではないけれど、落ち着かない空気。話し声が少し残ったり、集中が続かなかったり。そんな日は、どれだけ説明しても子どもたちの意識がそろわず、授業が進みにくく感じることがあります。教員になったばかりの頃は、そういうときに「もっと静かに」「集中して」と注意することが多かったように思います。でも、それで教室の空気が落ち着くことはあまりありませんでした。今は、クラスがざわつく日には、まず自分のやり方を少し変えてみるようにしています。話す時間を短くするざわつく教室で長く説明を続けても、なかなか集中は戻ってきません。そんなと...