2026-02

授業と学び

ノートがぐちゃぐちゃになる子への具体的アドバイス

はじめに授業中や提出物を見ていて、「内容は分かっていそうなのに、ノートがとても見づらい」という子に出会うことがあります。ノートがぐちゃぐちゃだと、自分で見返しにくい学習の振り返りがしにくいやる気が下がるといった影響が出ることもあります。この記事では、ノートが整わない子に対して実際に意識してきた声かけや工夫を紹介します。無理に「きれいに書こう」と言わない最初に大切だと感じているのは、「きれいに書きなさい」とだけ言わないことです。多くの場合、本人はどう書けばいいか分からない速さについていくのに必死書くこと自体が苦手といった理由を抱えています。注意よりも、具体的なヒントを示すことが大切だと感じていま...
教師として考えること

教員になって最初に戸惑ったことと乗り越え方

はじめに教員になったばかりの頃、「思っていた以上にうまくいかない」と感じる場面が多くありました。授業のこと、子どもとの関わり、日々の業務。一つひとつは小さなことでも、重なると不安になることがあります。この記事では、教員として働き始めた頃に特に戸惑ったことと、そこからどのように考え方を変えていったかについて、体験をもとにお話しします。※本記事は一つの経験談であり、特定の方法を勧めるものではありません。戸惑ったこと① 思い通りに授業が進まない当時感じていたこと教材研究を重ねて授業に臨んでも、反応が薄い予定通り進まない思った質問が返ってこないそんなことが続き、「準備が足りなかったのでは」と落ち込むこ...
授業と学び

宿題が続かないときに見直したいこと

はじめに前回は、宿題を嫌がる子どもへの無理をさせない関わり方について書きました。実際の現場では、「少しは取り組めるようになったけれど、続かない」という声もよく聞きます。今回は、宿題が“続かない”ときに見直していることについてお話しします。※本記事は特定の成果を保証するものではなく、一つの考え方としてお読みください。宿題が続きにくい理由① 目標が大きすぎる「毎日きちんとやる」という目標は、正しいようでいて、子どもにとっては重たい場合があります。うまくいかなかった日があると、「もうだめだ」と感じやすくなります。続けるためには、成功しやすい小さな目標にすることが大切です。② 周囲の比較が影響している...
授業と学び

宿題を嫌がる子どもへの対応|無理をさせない関わり方

はじめに「宿題を嫌がる子どもへの対応」に悩む教師は多いと思います。教室でも、宿題を出すと表情が曇る子に出会うことがあります。「宿題をやりたがらなくて困っています」この相談は、学年を問わずよく耳にします。教室や面談で子どもたちの様子を見ていると、宿題を嫌がる背景には、怠けているからという理由だけでは説明できない事情があるように感じています。この記事では、教員として関わる中で意識している、無理をさせない関わり方についてお話しします。※本記事は特定の成果を保証するものではなく、一つの考え方としてお読みください。宿題を嫌がる子に見られやすい背景① 学校でエネルギーを使い切っている学校生活は、授業だけで...
授業と学び

授業がうまくいかなかった日の帰り道

授業が終わったあと、黒板の前に立ったまま、しばらく動けないことがあります。大きな失敗をしたわけではありません。けれど、どこか噛み合わなかった。問いかけが宙に浮き、子どもたちの表情が遠く感じられた。そんな感覚だけが、静かに残ります。うまくいかなかった、という実感説明が長すぎたのかもしれない。待つ時間が足りなかったのかもしれない。別の言葉を選べばよかったのかもしれない。授業中は流れていった時間が、終わったあとになって、ゆっくりと巻き戻されていきます。完璧を目指しているわけではありません。けれど、「もう少しできたのではないか」という思いは、何年経っても消えないものです。帰り道に考えること学校を出て、...
教室の日々

教室に入る前に、必ずしていること

教室の扉を開ける前に、私はほんの少しだけ立ち止まります。特別なことをするわけではありません。誰かに見せるための準備でもありません。けれど、この小さな時間が、その日の教室の空気を左右しているように感じています。黒板に一言、書いておく朝、教室に入る前に、黒板の端に短い一言を書きます。「おはようございます」「今日は少し冷えますね」「昨日の続きを楽しみにしています」内容はごく簡単なものです。けれど、子どもたちが教室に入ってきたとき、最初に目にする言葉があることは、思っている以上に意味があるように思います。それは授業の指示ではなく、その日のはじまりの合図のようなものです。机の上を整える次にするのは、自分...
教室の日々

叱る前に、三秒だけ立ち止まる理由

教室にいると、思わず言葉が先に出そうになる場面があります。授業中の私語。繰り返される注意。こちらの気持ちが追いつかない瞬間。以前の私は、そのまま感情に任せて言葉を投げてしまうことがありました。けれど今は、叱る前に、三秒だけ立ち止まるようにしています。その子の背景を想像する三秒立ち止まる理由の一つは、その子の背景を想像するためです。朝、何かあったのかもしれない。気持ちが落ち着かない理由が、教室の外にあるのかもしれない。もちろん、ルールを守らなくていいわけではありません。ただ、理由を想像する余白を持つことで、言葉の選び方は自然と変わってきます。感情で言葉を出さないために叱る必要がある場面ほど、教員...
授業と学び

教室が少しざわつく日に、私が見直していること

教室がいつもより少しざわつく日があります。大きなトラブルがあるわけではないけれど、声をかけても反応が鈍く、空気が落ち着かない。そんなとき、以前の私は「今日は子どもたちの集中力がないな」と考えていました。けれど、経験を重ねるうちに、まず見直すべきものがあると感じるようになりました。急いでいるのは、自分ではないか教室がざわつく日を振り返ると、自分が時間に追われていることが少なくありません。次の予定を気にしていたり、授業を予定通り進めようと焦っていたり。そういう気持ちは、言葉にしなくても、声の調子や動きに表れます。子どもたちは、その変化にとても敏感です。板書や説明が整理されているかもう一つ見直すのは...
教師として考えること

初任の頃、子どもよりも自分に戸惑っていた話

教員になったばかりの頃、私は「子どもが言うことを聞いてくれない」ということに、強い戸惑いを感じていました。授業中にざわつく教室。何度注意しても、思うように静かにならない時間。そのたびに、「自分の指導力が足りないのではないか」と考えていました。今振り返ると、戸惑っていたのは子どもたちではなく、教員としての自分自身だったのだと思います。「きちんとさせなければ」と思いすぎていた初任の頃は、「教室は静かであるべき」「指示は一度で通るべき」そんな理想像を強く持っていました。そのため、少しでも教室が落ち着かないと、必要以上に声を強めてしまったり、早く授業を進めようと焦ってしまったりすることがありました。け...