指示が通らないときの声かけ|私が変えてうまくいったこと

教師として考えること

授業中に指示を出しても、なかなか伝わらない。

「教科書を開いてください」
「ノートに書きましょう」

そう声をかけても、動き出す子とそうでない子がいて、教室の流れが止まってしまう。
何度も言い直すうちに、だんだん声も強くなってしまう。

そんな場面を、これまでに何度も経験してきました。


以前の私は「もっと伝えよう」としていた

指示が通らないとき、以前は「伝え方が足りないのではないか」と考えていました。

  • もう一度丁寧に説明する
  • 分かりやすく言い換える
  • 念押しをする

そうしているうちに、言葉はどんどん増えていきました。

けれど、言葉が増えるほど、子どもたちの動きはかえって遅くなることがありました。


気づいたのは「伝える量が多すぎる」ということ

あるとき、ふと感じたことがあります。

それは、「伝えようとしすぎていたのではないか」ということでした。

一度にいくつものことを言ってしまうと、子どもはどこから動けばよいのか分かりにくくなります。

結果として、動けない時間が増え、指示が通らないように見えていたのかもしれません。


私がやめたこと

そこから、いくつかのことをやめていきました。


一度に複数の指示を出すこと

「教科書を開いて、○ページを見て、ノートに書いてください」

このようにまとめて伝えるのをやめました。


言葉を足し続けること

反応が薄いと、つい説明を追加してしまいます。
でも、それがかえって分かりにくさにつながっていることがありました。


全員が同時に動くことを求めること

全員が一斉に動くことを前提にすると、どうしても待つ時間が増えてしまいます。


代わりに始めたこと

やめると同時に、意識するようになったことがあります。


指示は一つずつ、短く伝える

「教科書を開きましょう」

まずはそれだけにします。
全体の動きを見てから、次の指示を出すようにしました。


動きを見てから次を言う

全員が完璧にできていなくても、ある程度動きが見えたら次に進みます。

その方が、流れが止まりにくくなりました。


できている子の動きを広げる

すぐに動いた子の様子をさりげなく伝えることで、他の子も動きやすくなります。

「もう開いている人もいますね」

その一言で、教室の空気が少し動くことがあります。


少しずつ変わっていく

これらを意識するようになってから、劇的に変わったわけではありません。

それでも、

  • 指示から動き出すまでの時間が短くなる
  • 何度も言い直すことが減る

といった変化が少しずつ見られるようになりました。


まとめ:伝えるより、動ける形にする

指示が通らないとき、以前は「もっと伝えなければ」と思っていました。

でも今は、

  • 短く伝える
  • 一つずつ進める
  • 動きを見ながら次へつなぐ

そうしたことを大切にしています。

「分かりやすく話す」ことも大切ですが、
「動きやすくする」ことも同じくらい大切なのだと感じています。


あとがき

今でも、指示が通らないと感じる場面はあります。

それでも、「少し短くしてみよう」「一つだけにしてみよう」と考えられるようになってから、以前ほど焦らなくなりました。

教室の流れは、一つの言葉で大きく変わることは少ないかもしれません。
それでも、小さな工夫の積み重ねで、少しずつ整っていくことを感じています。

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